よくあるご相談
私たちがご案内しているおこづかいの目安は
毎月「学年×100円」です。
小学校1年生なら100円、2年生なら200円…
全国平均は1000円※
※子どものくらしとお金に関する調査2015年より⇒金融広報中央委員会資料
なぜこんなに厳しいのか、には3つの理由があります。
理由その1:お金は使えばなくなることを体感するため
理由その2:失敗したとしても少額ならばダメージも少ないため
理由その3:1円の積み重ねが100円であり、1000円であり、10000円であるという量の感覚を磨くため
理由その1:お金は使えばなくなることを体感する
親の財布から出たお金で手に入れたものは
自分のお金を使ったときと比べるとどうしてもありがたみが小さくなりがちです。
今まではお金に無頓着でおねだりばかりだった子どもが
自分の自由になるおこづかいを持ってはじめて
「これってお金払って買ったものなんだ」
という実感をもつことができます。
自分のお金を使うというある種の痛みを感じてからでないと
見えてこない景色があるのです。
ただし、はじめから平均値の1000円という額では
子どもにとってはある程度まとまった額となってしまい
欲しいものは考えなしに何でも買えてもまだ余るという状況で
「使ったら無くなる」感覚があまり味わえないのではないでしょうか。
もっとも、学年×100円に限らず
おこづかいで買うモノの範囲を決めた上での
設定額は厳しめで
「次のおこづかいまでどうしよう?」
「次のおこづかいが待ち遠しな」
というやりくりができる金額がおとしどころです。
「あればあるだけ使ってしまう」浪費家だった場合は
お母さんとしては将来が心配ですよね。
1000円をパッと使われるより
100円、200円をパッと使う程度なら
気持ちにゆとりをもって見守れませんか?
理由その2:失敗したとしても少額ならばダメージも少ない
身銭を切って得たモノやサービスで
自分がどれだけ満足したか測ることも
おこづかいを通した金銭教育の一つです。
万が一、お財布を落とした!といったアクシデントがあったら
金額が小さい方が痛手は小さいですよね?
お母さん自身に置き換えてみてください。
美容院にお願いしたスタイリングが1万円かけたのにイマイチだったときと
自分で材料を買って1000円でやってみてやっぱりイマイチだった時とのがっかり具合は?
当然1000円ならあきらめやすいですよね。
・・・私なら納得いくまで美容院にお直しをお願いしちゃいますが^^言えない方もいらっしゃいますよね。
子どもさんにとっても1000円かけて買ったものが失敗だったときより
100円の失敗のほうが精神的ダメージも小さくて済みます。
理由その3:1円の積み重ねが100円であり、
1000円であり、10000円であるという量の感覚を磨くため
学校で算数の勉強をするとき
最初はリンゴやミカンで教科書もわかりやすさを心がけていますが
絵にかいたリンゴやミカンをみてもそれが数字と結びつくかどうかは別問題。
数に弱い子にとっては「それがどうした?」と自分事には思えないのです。
自分の「お金」という数字と直結した「生活のための道具」を使うことで
数や量の多い少ない・大きい小さいを体感することができます。
1円足りないだけでも買うことが出来ないという
1円の大切さも同時に感じてもらえたらいいなと思います。
以上ご参考に!
皆さんもご一緒に
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執筆担当:なおママ